カテゴリー

最新の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブログ検索

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

スポンサーサイト

スポンサー広告
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベンチャーブログのランキングに参加しています。
下のバナーをクリックして応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 ベンチャーブログへ

今回の株価下落で感じたこと(2)

未分類
2008.11.04
前回の続きです。

今回の株価下落の引き金になったのはリーマン破綻ですが、その背後にはサブプライムローンを組み込んだ派生金融商品バブルの崩壊があります。バブル崩壊といえば、私たちの年代(40代半ば以上)であれば、成人してから3度目の経験だといえます。1990年代初頭のバブル崩壊、今世紀に入った直後のITバブル崩壊、そして今回のものです。今回のものが前回のふたつと異なるのは、日本で発生したバブルではなくて、アメリカのバブル崩壊のアオリを受けた点ですが、まあそれでもバブルはバブルです。

で、考えたのは「我々は今後、バブルの発生と崩壊を、防ぐことが可能なのか」ということです。バブル崩壊でいろいろな問題が起きると、いつでもなぜバブルが起きたのか、マスコミなどが悪者探しをしますよね。それからバブルを発生させないためには何が必要だったのか、といった議論も展開されます。でもあれってなんだか、私にはちょっと違和感があるんです。

それは何故か。私の個人的な意見を言ってしまうと「バブルの発生と崩壊は人類の本能に根ざしているので、今後もまたバブルは発生し、それはまた必ず崩壊する」と考えているからです。つまりバブル発生は本質的に避けられないし、その崩壊も避けられない。これが私の考えです。

バブル発生を促す人間の本能は、大きく3種類あります。「あります」なんて断定的な言い方をしてますが、正しくは「あると思います」ですね。

まず第1に、多くの人間はバブルの発生を「心の底では望んでいる」からです。経済的なバブルというものは、掛け金を持ったプレイヤーが集まらなければ発生しません。バブルを発生させるのは、そこに集まった人間がもつ「バブル願望」なのです。いったん市場が活性化すれば、この願望は市場価格をエスカレートさせていきます。市場価格がエスカレートすれば、バブル願望はさらに大きくなります。

これは一種のポジティブフィードバックです。マイクとスピーカーをアンプでつないで、スピーカーの前にマイクを置くようなものです。音はどんどん大きくなってハウリングを起こします。そして運が悪ければスピーカーかアンプが壊れます。バブルというものはこれと同じです。

でももしプレイヤーに理性があれば、バブルになる前に市場のエスカレーションが沈静するのではないか、という意見もあると思います。でもそうはなりません。何故かと言えば、バブル市場に参加する多くのプレイヤーには「理性がない」からです。ここでいう「理性がない」という言い方には、2つの意味があります。

ひとつは「人間は直線的に物事を捉える傾向がある」という、一種の認知的な限界です。これがバブルがなくならない第2の理由です。例えば「一定期間上がり続けてきた市場」を目の前にすると、それが「いつまでも上がり続ける」ように錯覚します。いったん下がり始めれば、同じように「いつまでも下がり続ける」ような恐怖にとらわれます。そのため市場での価格変動というものは、注目度が高ければ高いほど「オーバーシュートする」傾向が強くなります。

「理性がない」のもうひとつの意味は、人間というものは「頭を使うことが嫌い」だということです。これはいくつかの書籍で指摘されていますが、人間の脳というものは、複雑な思考を避けて、できるだけ楽をしようという本能があるらしいのです。

例えば高騰し続けている株価を見たとき、その背景を緻密に分析することなく「買い」に走る人は少なくありません。また株式市場にはさまざまな「格言」が存在しますが、そもそも格言というものは「事実の検証や分析的思考を行うことなく、類似パターンに当てはめるだけで結論を得ようとするもの」です。少なくとも私はそう考えています。

今回のサブプライムローン問題の背景にも「自分の頭を使わないレイヤー」の存在が見え隠れしています。これは日経新聞のコラムで読んだような気がするのですが、サブプライムローンを組み込んだ金融商品は、目論見書というか、説明書というのか、ものすごい膨大なドキュメントに目を通す必要があったらしいですね。私が読んだコラムは、このドキュメントを見て「これだけ膨大な情報を理解することは人間の限界を超えている」と考えて、その金融商品への投資をあきらめた人の話だったのですが、それでもその金融商品は飛ぶように売れたそうです。

一般的な人間の限界を超えた理解力を持つ人が、たくさんいたということなのでしょうか。おそらく違うと思います。その金融商品を購入した人の多くは、ドキュメントの内容を理解せずに買ったのでしょう。しかも今回のプレイヤーの多くは、いわゆる「一般投資家」ではなく、投資銀行のような「プロ集団」です。「理解できないものは買わない」というのは投資の第一原則だと思うのですが、世の中には「理解できないものでも買う」プロ集団が存在するといわけです。

金融のプロですらそうなのですから、一般投資家にとって金融商品を理解して購入することは、決して簡単ではありません。目の前の値動きを見ただけで売り買いするケースも多いはずです(というか、そういうケースの方が圧倒的に多いはずです)。でもこれは、理性的な行動とはいえないのではないでしょうか。

つまり私たち人間は(少なくとも市場に参加する多くの人間には)、常に3つの問題を抱えているということになります。バブルの到来への強い願望、物事の変化を直線的に把握しがちな認知的限界、そして脳みその「省エネ指向」です。この3つの問題がある限り、またバブルは発生しますし、それは必ず崩壊します。しかもこれら3つの問題は、人間の本能に根ざしているものなのです。

結局のところ、私たちはバブルから逃げられない。それが私の結論です。まあ私自身も自分の理性には自信がないんですけどね。
スポンサーサイト

ベンチャーブログのランキングに参加しています。
下のバナーをクリックして応援していただけると嬉しいです。
にほんブログ村 ベンチャーブログへ

FC2Ad

相続 会社設立

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。