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フィードで何が変わるのか

おきらく読書生活
2007.08.22
つい最近、ちょっと面白い本を読みました。
小川浩さんの「フィードがグーグルの世界制覇を阻止する!」
という本です。

「フィードがグーグルの世界制覇を阻止する!」

「フィードがグーグルの世界制覇を阻止する!」



この本のオビには、次のような文言があります。

Web2.0の次は「フィード」
グーグルはマイクロソフトには勝てない?
セカンドライフはイケてない。
眞鍋かをり<中川翔子
この事実が分かる者だけが
次のネットの世界を制する


なかなか挑発的ですが、これをひとめ見たときに、
けっこう真実を突いた本ではないかと思い、
また例によってろくに中身も見ずに購入したというわけです。

で、その内容はというと、なかなか示唆に富んでいました。

乱暴であることを承知で、簡単に要約してしまうと、次のようになります。

・ウェブの理想型は“セマンティック・ウェブ”である。
・Web2.0はウェブが持つべき特性をバランスよく備えつつあるが、
 セマンティック・ウェブに対して決定的に足りない部分がある。
・その部分を補完するのがフィードである。
・フィードは今後、単にウェブを補完するのみならず
 インターネット上のメジャー・トラフィックになる可能性が高い。
・現在はポータルが衰退しつつあり、
 検索を手がける企業(Google)の存在感が大きくなっているが
 近い将来はフィードを制する企業の存在感が増すことになる。

フィードというのは、ブログなどでよく見られる「RSSフィード」等の
サイトの更新情報を通知するメカニズムのことです。
その内容はXMLで記述されており、
通知する情報の“意味”をタグに埋め込めることや
時間の概念が取り込まれている点などが、大きな特徴だといえます。

もちろん変更の通知はメールでも行えますし、
実際にこれまではメールマガジンのようなメディアが
重要な役割を果たしていました。
しかしメールの主導権は、あくまでも“発信者側”にあります。
発信者側が受信者側のメールアドレスを把握し、
そのアドレスに対して情報を発信する、という形であるわけです。
これに対してフィードは、情報発信側は相手を特定せずに情報を発信します。
つまりフィードを受け取るか否かは“受信者側に主導権”があるということです。
メールとフィードの最大の相違はこの点にあると考えられます。

技術的に見れば、フィードそのものは決して新しいものではありません。
しかし利用が拡大したのは、ブログの登場以降です。
そして今現在も、まだ十分に普及しているとはいえない状況です。

それではほんとうに、フィードは近い将来に
インターネット上のメジャー・トラフィックになり得るのか。
私個人としては、そうなる可能性が極めて高いと感じています。

インターネット上のユーザーの行動としては、
現時点では“検索”が注目されています。
事実、多くのユーザーが日常的に検索エンジンを利用しており
検索エンジンを活用したマーケティングの重要性も指摘されています。

しかし今後、検索の重要性は、相対的に低下していくはずです。
それはなぜか?

検索が重要な役割を果たしているのは、ウェブの世界がまだ流動的で
ユーザー自身もまだウェブの世界に十分なじんでいないからです。
つまり「自分が必要とするものが、どこにあるのかわからない」
というユーザーが多いため、検索が重要になってくるわけです。
でもある程度ウェブの世界が安定し、ユーザーもこの世界になじんでくれば
自分に必要なものが「だいたいどのあたりにあるのか」が把握できます。
そうなれば、ユーザーはそのサイトを自分の“お気に入り”に登録すればいい。
そして更新されたことをタイムリーに知りたいのであれば
フィードの購読設定を行えばいいわけです。

お気に入りへの登録や、フィードの購読設定は、
このブログの「AIDMAとAISAS」で指摘した
“Subscription(購読)”という行動に相当します。
ウェブの世界に慣れていないユーザーは、はじめのうちは検索を重点的に使いますが
この世界に慣れていくに従い、“購読するサイト”の数が増えていくはずです。
そして検索でサイトを発見する頻度は、最初の頃の10割から9割、8割へと減っていき
最終的にはかなり小さな割合になっていくことでしょう。
もちろん検索がまったく行われなくなるということはないと思いますが
その重要性は、相対的に低下していくことになります。
私は「AIDMAとAISAS」で、“AISAS+S(Subscription)”を提唱しましたが
フィードの利用が拡大すれば、Subscriptionの重要性はさらに高まります。

このような状況が当たり前になったときに、私たちは何に着目すべきなのか。
それは“購読に値するコンテンツを持っているか否か”でしょう。
現在は、多くのユーザーが検索によってサイトを探しているので
“購読に値するコンテンツ”を持っていなくても
たまたま検索エンジンに引っかかるだけで、見てもらうことができました。
でも検索の利用頻度が低下すれば、このようなチャンスは次第に減っていきます。
“購読に値するコンテンツ”を持たない企業は、
ネット上での存在感が急速に低下していくことになるでしょう。

その一方で、Webデザインの重要性は急速に低下していくはずです。
フィードが主役になる世界では、重要なのはあくまでもコンテンツであり
そのコンテンツがWebサイト上でどのようにレイアウトされるのか
そしてレイアウトを際だたせるためにどのようなデザインを行うべきなのかは
あまり重要ではなくなる、ということです。
特にコンテンツ全体がフィードで配信されるようになれば
Webデザインというものは、まったく意味をなさなくなるでしょう。

もちろんWebサイト上で適切なナビゲーションを実現することは
今後も重要な意味を持ちます。
しかし逆説的ではありますが、
それ故にナビゲーション設計の重要性は低下します。
よいナビゲーション・モデルというものは、
できるだけ多くのサイトに共有されるべきであり
斬新さはむしろ排除されるべきだからです。
これは自動車の運転席の構成が、
ほとんど全ての自動車で共通であるということに似ています。

私が何を言いたいのかというと、デザインよりもコンテンツ、という流れが
今後急速に加速していくはずだ、ということです。
当然ながらウェブデザインの仕事は、今後どんどん少なくなります。
実績のあるナビゲーション・モデルと、パターン化されたレイアウト
このふたつの採用が当たり前になり、
ウェブデザインにクリエイティビティを発揮する余地はなくなっていきます。
そしてその上に乗るコンテンツこそが、すべての価値の源泉になるのです。

コンテンツこそが全て、という流れは、実は出版業界にも起きている気がします。
最近では雑誌の売上が低下している一方で、新書の売上が増大しています。
雑誌は「コンテンツ+デザイン」の世界であり、デザインの重要性は未だ高い。
しかし新書はデザインに工夫を凝らす余地はほとんどなく
あくまでもコンテンツ勝負の世界です。
しかも人気のある著者が、次々と新書を出すスタイルができつつある。
つまり新書は、出版業界における新たな“メディア”になりつつあるわけです。

これは、情報に対する私たち自身のスタンスが、変化したからだともいえます。
そうであれば、ネット上の情報に対しても、間違いなく同じことが起きる。
気の利いたデザイン、洗練されたデザインといったものよりも
自分にとってどれだけ価値のあるコンテンツが存在するのか。
これこそがこれからのネットの世界で重要になるわけです。

ブランディングを考える場合も、同じ発想が必要ではないでしょうか。
ビジュアル的に洗練された広告やWebサイトが重要なのか、
それともその中に盛り込まれるメッセージや情報が重要なのか。
私たちは今一度、原点に立ち返って、真剣に考えるべきです。
いまきちんと考えなければ、フィードが世の中を変えてしまったときに
見当違いなことを続けていた、という結果になりかねないからです。

さあ、あなたはどう思いますか?

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