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医療と価格統制

閑話休題・・・
2008.02.20
「落車しました」のエントリーで、自転車でコケて怪我をした話をしました。この時救急対応の病院に電話してからタクシーで行ったところ、ドクターが出かけてしまって対応できないと言われ、他の病院に行ったことも書きました。

このときは「電話してからきたのにドタキャンするなんて、失礼な病院だな」といったレベルの感想しか持たなかったのですが、今ではこのことを、かなり深刻な問題の一端だと受け止めています。それは、私が怪我をした日の2週間後に「119番通報で搬送された千葉県の男性がのべ14回受け入れを断られて死亡」というニュースがあったからです。この事件は2007年8月に起きたらしいのですが、「これは決して他人事ではない」と感じたのです。

受け入れを断られた理由としては、対応できるドクターがいないというのが多かったようなのですが、これと似たようなことはこれまでにも何度も起きています。医療現場では以前から「ドクター不足」が指摘され、大きな問題になっているようです。うちの第三子の出産の時も(もちろん出産したのは私ではなく妻なのですが)、産科のドクターが少なくなっていることを実感させられました。また小児科のドクターも少なくなっているようです。

それではなぜ、ドクターが減少しているのか。

よく聞かれる議論は「医療費削減が原因」というものです。もちろんこれも重要な要因なのでしょう。しかし私は、もっと根本的な問題があるような気がします。それは「価格統制」の問題です。現在の保険診療は、診療内容によって報酬額が決まっています。これがドクター不足の遠因になっているのではないでしょうか。

なぜそう思ったのか。ふたつのきっかけがあります。

ひとつめのきっかけは、今回の怪我の治療費が予想以上に安かったことです。唇の内側を切ってしまい、上下合計で12針縫ったのですが、抜糸の時に支払った料金は170円。この時の処置時間は10分程度でしたが、作業はふたりのドクターが行いました。健康保険の本人負担は3割ですから、残りの7割を合わせても570円程度。「あー」とか「うー」とかうめき声を上げている中年男の唇をめくって、ぺったり貼り付いている糸を取り去る作業を行うのに、たとえ10分とはいえドクターふたりに570円とは、ちょっと安すぎるのではないか。もちろん料金が高い方がいいというワケではないのですが、何となく腑に落ちないのです。

私は利用者が支払う料金というものは、サービス提供者が生活するための糧であると同時に、サービス内容に対する評価としても機能すべきだと考えています。しかし料金の固定化(価格統制)が行われれば、「糧としての料金」はある程度保証されますが、「評価としての料金」はまったく機能しなくなります。高いスキルを持った人、あるいはスキル向上のモチベーションが高い人にとって、このような状況はかなりつらいのではないか。私はそう感じるのです。このように感じるのは、私が「コピーライター業」という、料金があるようなないような、評価次第で稼ぎが変わる仕事をしているからかもしれません。

でもその後、もうひとつのきっかけで「価格統制が問題の根っこある」という考え方は、けっこう妥当性があるのではないかと思えるようになりました。そのきっかけというのは、グリーンスパンの「波乱の時代」を読んだことです。この本の中に、価格統制によって生じた問題の話が、何度か出てきます。グリーンスパンによれば、価格統制は必ず供給の絞り込みを招き、結果的に消費者に打撃を与えてしまう、だから政策として採用すべきではない、というのです。

これと同じことが、医療の世界でも起こっているのではないか。医療の世界で最も重要な“商品”は、ドクターのスキルです。価格統制によってこの“商品”の供給が絞り込まれているのが、ドクター不足の原因なのではないか。

もし価格統制がドクター不足の原因だと仮定すると、医療の世界のある現象が説明可能になります。それは近年、美容外科医院が目立つようになっていることと、歯科医院の数が多いことです。特に歯科医院はコンビニよりも多いといわれています。つまりそれだけドクターの数が多いのです。美容外科と歯科に共通しているのは、保険外診療のエリアが広いことです。ここでは価格統制が行われず、自由競争が繰り広げられているわけです。

本当に健康保険制度による価格統制が、ドクター減少の原因なのかどうか。正直言って断言はできません。でも価格統制と供給減少の問題ついては、もうちょっと思考実験を行う価値があると思います。

というわけで、来週もこの問題を考えてみたいと思います。
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